11月の小春日和の樹木園内、枯葉を踏みしめながら歩いていると、ひらひらとチョウのように飛び交う昆虫がたくさん飛び交っていました。その姿を追いかけて観察すると、休んだ時の翅の形が三角形であったことから蛾の仲間であることがわかりました。調べてみると冬に発生する「クロスジフユエダシャク」であることがわかりました。
飛んでいるのはオスだけで、体長15mm、ベージュの翅に黒い一文字模様が入っているのが特徴です。
メスは翅がほとんどなく歩いて生活しており、お尻からフェロモンを出しオスを呼び、交尾するそうです。
この時期、天敵が全くいないことから恋の季節に選んだようですが、寒さの中の飲まず食わずの命懸けの営みに、恋の成就を祈りました。
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クロスジフユエダシャク(写真-1)
平成28年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ) |
クロスジフユエダシャク(写真-2)
平成28年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ) |
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クロスジフユエダシャク(写真-3)
平成28年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
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